カウンセラー養成スクールの姉妹校を運営するようになって3年。
“このスクールのやり方にはついていけない”と感じていました。
また、同じ路線の沿線にあるので、本校と比べられる姉妹校はやはり入学生が少なく、経営も楽ではありませんでした。それ以上に、本校のお偉い方には “うちのスタッフを潰さないでほしい”とさえ思っていたのでした。
スクールでは年に一度、卒業式が行われます。
わたしが姉妹校を運営するようになって、うちの生徒と本校の生徒が一緒に卒業式をするようになりました。
それまで乾杯の音頭をとるのは、卒業生代表でしたが(姉妹校をするようになって)わたしが挨拶も含めて乾杯をしていました。
辞めると決まった年の卒業式。
わたしにはなにも告げられず、本校の卒業生が乾杯の音頭を取っていました。
卒業生には、一人一人賞状を渡しながら、先生がコメントをひとこと伝えます。
本校の卒業生がみな終わり、うちの生徒の順番になったとき、ショックと悲しさで涙が出そうになりました。生徒さんにも申し訳ないくらいに、恥ずかしかった。
本校の先生は、うちの卒業生を見るでもなくテーブルに並んだ料理を食べていたのです。
前年までは「姉妹校の生徒もうちの生徒」と言いながら、一緒に拍手をしてくれていましたが、手のひらを返したように「去っていくものは放っておけ」みたいな。
卒業式が終わった後、うちの生徒はすぐに帰ってしまいました。
そりゃそうです。
本校の先生に無視されたのですから。
いくら辞めるとはいえ、姉妹校の生徒にまで態度を露わにするとは。
“なんて大人気ない” というか、“それがカウンセラーを育てる人なの?” と悔しさでいっぱいでした。
姉妹校を閉じるにあたり、卒業生が学ぶ(本校の)アカデミークラスに進むという生徒さんはいませんでした。
そりゃそうでしょう。
彼らは、わたしを慕ってくれていたのですから。
そこでも一言ありました。
「これがお前がやってきた結果や。一人も本校に来ない。」
いやいや、本校の先生に無視されてる人が行くはずない。
“この人は何を言ってるのだろう” と、もう意味がわからなくなってました。(苦笑)
あのとき辞めないで、ずっとあの場所と関わっていたら・・・
わたしは、こんなに学び、資格を得たりすることはなかったでしょう。
なぜなら、本校(スクール)は、他に学びにいくことをすごく嫌がってました。
生徒が
「別のところで違うことを学びたい」
といえば
「そのグループ全員のmixi(当時流行っていたSNS)を覗き見してコピーとってこい」
とか。
スパイみたいなこともやらされたりしました。
他に行くやつはもう知らん、て感じで。
自分のお気に入りの生徒が誘われたら困るのでmixiを……
めちゃくちゃ嫌でした。
でもノーが言えなかった。
今なら言っていたでしょうけど。
なので 他の世界を知らなかった。
フリーになって、様々な心理学を専門的に学ぶ機会を得ました。
今だから言えますが、本当にやめてよかった。
わたしは、事務所を借りてフリーで仕事を始めましたが、そのために家のお金を使ったことはありません。スクールのお金も、花屋をしていたときに貯めていたものです。
確かにパートナーがいることで、食べることすら事欠くという状況にはならないかもしれません。
しかし、自分が好きでする仕事の資金は、すべて自分でやり繰りしました。
援助してほしいなど、ひと言も言わなかった。
主婦の道楽のように言われたこと
女性が仕事をするということは、小金を持った幸せな主婦が片手間にするように言われたこと
わたしは、その言葉を、体験をを忘れてはいません。
あれから20年。
本当にたくさんの知識を学んできました。
自己投資をしました。
それは、『自分が毎日楽しく、自分らしく生きるため』です。
ただただ『幸せを感じたかった』だけです。
今も自分への投資は欠かしません。
いくらお金が入っても、自己投資などに消えてしまうのも事実です。
苦労している?
いいえ、そのおかげで『わたしは今、最高に幸せ』です。
交流分析を専門的に学び身につけ、NLPを段階を経て学び、ゲシュタルト・トランスパーソナル・傾聴・コーチ・カウンセラー・ヒーラー・リーディングなど……たくさんの勉強をしました。
生きやすくもなりました。
ノーを言えるようになりました。
好きを好き、嫌いを嫌いと言えるようになりました。
周りの方々は、本当にわたしを支えてくれます。
わたしを大切に扱ってくださいます。
相手を大切に扱えないものは、他から自分も大切に扱ってもらえない。
そう確信しています。
わたしはメッセンジャーでありたい。
様々な体験と経験の中で得た知識、学びを、一人でも多くの方に “より早い時期に” 伝えたい。
これからの残された時間は、世の中に貢献ができるように、私が学んだこと、知っていることすべてを、さまざまな形で “届ける” と誓っています。
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